#手取り14万円のツイートについて(説明及び加筆)Part2
皆様こんにちは。ガッツ(@guts_0773)です。
前回のブログで
「手取り14万円の会社でも手取り20万円以上もらってる人は居ました」
と書きました。
今日はその続きです。
どういう人が手取り20万円以上だったのか
私が見た限りでは以下の条件を満たしてる人が20万以上貰ってました。
①会社の要望にパーフェクトに応えられる人
製造業においてはぶっちゃけて言ってしまえば
『一切のミスをしないで仕事を定時ないしは必要最低限の残業のみで終わらせることができる人間』
です。
もっと言ってしまえば
機械のように働く『機械人間』
です。
「何言ってんだ?そんなの当たり前じゃん。」
って思うかもしれませんが、一人一人の人間が全く違う生き物なように作業スピードだって人のよって異なります。
性格だったり個人の適正だったりで早くできる作業、できない作業があって当然です。
ですがそんなのは一切御構い無し。配属された部署で機械のように正確に高速で作業できるようにならなければ問答無用で評価は最低ランクの給料も最低ランクです。さらに私の居た会社はそう言った場合により活躍できるように、という意味での成長の為の部署異動も無し。配属先で仕事ができないようなら本人の努力不足の自己責任で片付けられてました。
*ちなみに私が最初に勤めた会社はもう倒産して無いんですが詐欺に近い形で物を売って顧客から何軒も訴訟沙汰になってた正真正銘のブラック企業でしたが、給料は手取り18万くらいは最低有りましたし、入社して三ヶ月くらいで「今の部署だと合わないみたいだからもう少し合いそうな部署があるから異動しよう」と配置転換もしてくれました。
結局生き残れるのは配属された部署で機械の如く働ける人間のみ。
それができない人間や会社に不満がある人間、そう言った機械人間化がダメな人はどんどん辞めていきました。
そして生き残った機械人間だけが会社に評価され給料も上がっていくのです。
皆さんはそんな
自分の好きな事だから機械のように働くことも受け入れて何があっても全てを自分が悪いと受け止めて働く
なんて生き方ができますか?
②どう考えても間違ってることでもおかしいと言わない人
私が居た会社の場合ですとこんな例がありました。
私が居た会社は毎月800本程度生産してましたが、今は多品種少数生産が当たり前の時代なので製造商品も多種多様の商品がありました。当然作業工程も全て異なり、一本あたりの工程数も違うので同じ一本の商品でも手間のかかる商品もあれば比較的少ない工程でできるものもあります。
普通でしたらその辺りの工程も加味して1日当たりの生産本数の計画を立てると思うのですが私が見ていた限りその辺は御構い無しで工程が多かろうが少なかろうが
『一本は一本』
という考えで作業計画を立てているようでした。お陰で(?)
「とある工程で作業が立て込んでるから作業計画を変更してA商品より先にB商品を製造する」
と朝礼でいきなり言われたりすることがよくありました。そのせいで急に忙しくなって3時間以上毎日残業なんてこともありました。
みんな
「このくちゃくちゃな作業計画どうにかならんかなぁ」
と裏では言ってましたが決して上にいうことは無く、毎月行われている幹部会議でも議題に上がっている気配はなさそうでした。
で、これは聞いた話ですが過去に会社の対応に不満があり、直訴しに言った社員がいたそうですがその場は会社も
『検討する』
と返答したそうですが結局変わらず、その直訴した社員も辞めていったそうです。
結局ここでも
自分が好きで入った業界、好きなことを仕事にしているのだから多少の不平不満は我慢する
ことができる人間が生き残り出世し評価されていくのです。
③会社の事を第一に考え会社の事を最優先する人
これは私の上司がまさにこれだったんですが、上司の口癖が
「我々が残業したから商品代に残業代を上乗せすることはできない。残業した分だけ会社への損失になる。だから我々は極力ミスと余分な動きを減らして会社に貢献しなければならない。」
「我々は会社から給料もらっているんだからそれに見合うだけの仕事をし、会社に貢献しなければならない。」
「どうすれば日々成長し会社に貢献できるかを我々は考えて動かなければならない。」
と、まぁよくここまでやれますねぇって言うくらい会社第一人間だったんですよ。
これに関しては確かに間違ってはいないと思うんですが、でも今一度よく考えてみて下さい。
確かに勤めている以上会社から給料もらっているので会社に尽くす・貢献するってのは間違いじゃないです。
でも給料って会社の売り上げの中から出てますよね?
では、その売り上げの元になる商品を作ってるのは一体誰か?
他ならぬ現場の社員=職人です。
現場で我々社員が毎日ヒーコラ言いながら商品を作ってるからこそ会社は存続できているんです。
社員がいなくなれば会社はその時点で廻らなくなって終わりです。
社員も会社が潰れたら生活できないので会社に貢献することは確かに必要です。
でもそれと同じくらい会社も社員が気持ちよく働けるように手を尽くす必要があると思います。
繰り返しになりますが特に製造業においては現場の社員がいないと会社は成り立たないんだから。
ですが残念ながら日本の製造業(いや、今ではほぼ全ての産業と言っていいでしょう)がそう言った部分を蔑ろにし、会社という組織を守るために現場を犠牲にするいわゆる『全体主義』的な組織運営になっています。
結局そんな全体主義についていけない人間は辞めて居なくなり
会社に対して何があろうと一切疑問を持たず会社の駒となれる人間
だけが生き残って出世し評価されていくのです。
結局製造業で生きていけるのはこんなやつだ
ここまで読んで頂ければわかったと思いますが一言で言ってしまえば
『社畜』
です。
会社のポチ
です。
「自分の好きな事だから」
って理由だけで如何なる不満があろうとも社畜になってまで我慢して働きますか?
私は無理でしたし、そんな状況で無理して働いていたのでうつ病発症してコロナ不況も相まって半ばリストラされました。
ここまで読んで頂いて
「で、結局文句言うだけでお前終わりかよ」
と思った方も大勢いると思いますので次回は私が思う
『製造業は今後こうあるべきだ』と言う提言を書いていきたいと思います。
では、次回もまたよろしくお願いします。