#手取り14万円時代に学んだ、産業医の当たり外れについて
皆様こんにちは。ガッツ(@guts_0773)です。
前回の#手取り14万円時代のアホ上司5選書いてる時に
「そういえば社員以外にもアホなのがおったわ」
と思い出した人物がいるので今日はその人物についてです。
(タイトルで既にばらしちゃってます気にしません←)
産業医もピンキリ、ハズレを引いたら役に立たない
工場勤めをしてた時に
「社員の心身の健康の為に産業医による健康相談を月一で行います。」
と会社が福利厚生の一環で産業医を雇い始めました。
当時私はと言うと、適応障害を薬と酒とたまにちょっと遠出する事でどうにかやっていた時分でした。
工場の産業医だったので専門は整形外科・ペインクリニックでしたが過去にいろんな所に産業医として勤められていたという事で、メンタルのことも相談OKとのことでした。
良くなったり悪くなったりを繰り返している様な状態でしたが特に担当の先生に不満がある等はなかったのですが、他の医者の意見も聞いといたほうが良いのかなあと思ったのと、前回ちょっと触れた「医者の診断書突っぱね騒動」があった時期だったので、力になってくれるかもと思い受診しました。
が、結果から言ってしまえば、力になってくれるどころかむしろ会社と私との間に距離を作り、うつ病を理由にコロナ解雇を喰らうような事態のベースを作ったとも言い切れないようなことになってしまいました。
以下私の体験談を挙げた上でなぜハズレと思ったのかをお話しします。
①診断書を突っぱねられたことを相談したら・・・
前回書いた
「医者の診断書を独自の精神論によって突っぱねられた。」
ことを真っ先に相談しに行きました。
『産業医として社員の心身の健康に関することだから会社に意見を言ってくれるだろう。』
『整形外科医とはいえ診断書が出るほどなんだから事の重大さはわかってくれるはず。』
と期待していました。
が、席に着き、そのことを話そうとするとこちらの先制を潰すかのように
「事務所の方から話は聞きました。皆さん心配してましたよ。」
の一言。
えっ?
話は既に通ってんの?
いや、だったら診断書を訳のわからん精神論で突っぱねることがどれだけのことか医者として少しはわかってますよね?
「今から一緒に事務所の方に私と言って話しましょう。」
くらいは言ってくれても良いと思うんですが?
ツッコミたくなる気持ちを抑え
『診断書を突っぱねるのはどうかと思うんですが?仮にもプロがそう判断した訳ですし。』
と質問すると
「そのお医者さんはあなたをずっと見ていてそう判断したみたいですが、私が会社から聞いた状況と今お話をしている限り自分の意見もはっきり言えていますし、情緒不安定なようにも見えません。私が今まで見てきた患者さんに比べるとまだそこまで酷いとこまでいってないと思います。大丈夫ですよ。」
今にして思えば
『今日会ったばかりでちょっと話ただけのお前になにがわかるんや?一年以上通い続けた担当の先生は明らかにおかしいと思ったから休養の診断書が出たんだろうが。』
と突っ込むべきだったんですが、悲しいかな社畜脳に片足突っ込んでる状態だったので
「そうなのか?」
と思ってしまい突っ込むことはしませんでした。
その後も
自分の状況を話せば変わるかも?とにかく話していれば風向きが変わるかも?
と思いあれこれ話をしましたが、なにを言っても結局最後は
「ちょっと落ち着いて、もうちょっと様子を見ながら頑張ってみましょう。」
の一点張りに終わりました。
②専門でもないのに・・・
適応障害だということを話した時に聞かれたのが
「ガッツさんは結婚されてますか?もしくは恋人はいらっしゃいますか?」
という質問。
『???。なにをいきなり?』
と思いつつも
『いませんけど、それが何か?』
「いやね、私が今まで見てきた人たちで多かったのが、メンタルを病んでしまった方で特に男性の方は配偶者や恋人がいるとその人に当たってしまう、要するにDV(ドメスティックバイオレンス)をしてしまう傾向があるんですよ。」
私が犯罪予備軍じゃないか心配したのかは知らんけど、その聞き方だと私より配偶者が大丈夫か心配してるようにしか聞こえないんですが・・・。
『そうなんですか?でもその心配はないのでご心配なく。結婚はおろか恋人すらいませんから』
とその場は返して話を終わらせました。
ちなみに後日かかりつけの医者にそのことを話したら
「ないないないない。そんな医学的根拠ない。大体その理屈で言ったら世の中のDVの当事者は自分の患ってる別の心疾患が原因ってことになるけど、それだったらDVの治療と防止策が確立できてて減少してたっておかしくないけど現実はどうよ?」
と笑いながら一蹴されました。
冷静に考えればそうですよね。解決方法がないから未だに社会問題化している訳で、それが原因だとしたらとっくに対策されていておかしくありません。
③どれだけ頼んでも・・・
この時点で信頼性に疑問符がつくような産業医でしたが、悲しいかな懲りずにその後も受診し続けていました。
その頃の私は色んなことが上手くいかなくて焦っていた時期でもありました。なので
『ひょっとしたら上手くいかないのは別に何か原因があるのではないか?』
と思い始め自分で色々と調べたりしてたどり着いたのが
『ひょっとして俺って発達障害じゃなかろうか?」
という結論でした。
というのも私は良く「週刊SPA!」を読んでいるんですが、当時よく特集されていたのが「大人の発達障害」で、チェックリストなんかもあってやってみると予備軍もしくは疑いありに該当したからです。
かかりつけの医者には
「心がニュートラルな状態でないと正確に判定できないから、まずは適応障害を治すことを第一に考えよう。」
と言われてました。
だったらダメもとで産業医に相談してみようと思って相談してみると、初めは難色を示されましたが最後には
「わかりました。こちらで紹介できる病院探して紹介します。」
とまさかの返事が。
『え、マジで。やったー。』
と思い紹介状が届くのを待ちました。
が待てども待てども来ず、気がつけば一ヶ月経過。
一ヶ月後の面談の際に
『まだですか?』
と聞くと
「今探してますから」
また一ヶ月待てども来ず。また催促の質問をする→探してます、の以下繰り返し。
半年くらい経った頃には話題すら出さなくなりました。
まるで私が諦めるのを待っていたかのように・・・。
④ワシ、そんな風に言った覚えないんですけど・・・
前回のアホ上司5選で
「うつ病で辛い辛い言ってる割には薬変えたり病院変えたり治す努力をしてなかったから、あの人は病気を治す気がなかったんだと思う。」
という当事者意識ゼロ、自分の経験則のみで精神疾患を語るアホのことを書きましたが、そんな時代遅れな人間がいるのは会社の今後に良くないと思い、かと言って私が言ったところで多分聞いてくれないだろうと思い、産業医から医者の立場から行ってもらおうと思い相談しました。
『先生、先日うつ病で辞めていった人についてこんなふうに間違った見方で物を言っている人がいました。医者である先生の立場からご覧になっても酷いと思いませんか?この会社はそう言ったメンタルの部分に対して、特に部下の指導にあたる人間はもっと勉強する必要があると思うんです。先生からも医者の立場として一言会社に言ってくれませんか?』
「わかりました。伝えさせていただきます。」
で後日会社からきた回答が
「会社は十分に社員に対してケアをしている。そのことに理解を頂けず不満をもたれるのは誠に残念でなりません。」
その後何度か会社と直接やりとりをしましたが結局は
「会社はないに一つ間違ったことはしていない。何ら問題ない。むしろ君が会社の方針にもっと合わせなさい。」
と、どっかの官房長官の某局の新聞記者に対する対応と同じようなものが返ってきました。
今改めてこの時のことを振り返ると、私の主張である
『メンタルケアをこれからの時代もっとちゃんとしていくべき』
という部分は伝わっていると思うんですが、どうも先生の医者としての意見は一切言われず
「あいつこんなこと愚痴ってましたよ」
的な陰口で終わってしまったのではないかという疑念が拭えません。
このメンタルの件はかかりつけの医者にも
「時代遅れも甚だしい。」
と呆れられたことですので、医者としての矜恃があるのなら、産業医の立場として精神疾患の未然防止・抑制という意味でも言ってくれてもおかしくないと思うのですが・・・
⑤会社の要請には応えるのね・・・
私を含め精神疾患を患い、中には辞めていった人間もいたことは書きましたがそんな会社にも例外がありました。
ある時、とある社員がどう見ても様子がおかしいとの事で産業医の面談を受けるよう会社に言われ受診しました。
翌日からその社員は病気療養・休職という形で会社を休むことになりました。どうやら精神疾患を患ったらしく産業医からドクターストップがかかったようでした。
町医者の診断書がでたワシがダメで、会社が怪しいと思って産業医が認めた人間の休職はOK・・・?
同じ精神疾患でも会社がヤバイと認めなきゃダメなの・・・?
会社の要請がなかったら産業医も止めない訳・・・?
ちなみに当時の会社は休職期間が就業規則で設けられていて、その期間中に復職できない場合は自動的に退職になるのですが、その社員はその期間を過ぎても退職にならず完治するまで休職してました。
私はと言うとうつ病で休養の診断が出た際には、コロナ不況と言うのもありましたが選択の有無なしで退職を勧告されました。
ここまで述べてきた会社と確執があったとは言えこのダブルスタンダードっぷりは何なんでしょう、会社も、産業医も。
社員の健康のために来てるのに、会社に左右されて仕事して医者として恥かしくなんでしょうか・・・?
産業医も所詮は雇われの身
①〜⑤までご覧いただきましたがいかがでしたでしょうか?
この経験から言えるのは
産業医も所詮は雇われている身。会社に対し不利益になること、自分の立場が危うくなるようなことはしない。
と言うことです。
もちろん全ての産業医がそうとは限りません。医者の矜恃を持って社員に尽くしてくれる方もいるでしょう。
ですが一方で会社に忖度をし、自分の身を守るためには非情な対応をする人間もいると言うことです。
そんな時はどうするか?
残念ながら自衛するしかありません。
自分の頭で考えて
『明らかにおかしい。このままでは自分にとって良くない。』
と思ったら身を引くこと、手を切ることです。
そして信頼できる、自分に合った医者を探すことです。
最後は自分の身を守りましょう
そして会社に個人の力で立ち向かっても相手にされない、戦えないのであればもっと大きな力を使いましょう。
法のプロ(弁護士や社労士)や労働のプロ(労働基準監督署)を味方につけましょう。
ただしそこまでいくと事が大きくなる可能性も出てきます。
同僚に迷惑をかけることになるかもしれません。
ですが最後は自分の身を守ることを最優先してください。
他人を気にして自分が犠牲になるなんて馬鹿馬鹿しい目に遭う必要はありません。
悪いのは社員をそんなん風になるまで酷使した会社と、それを見て見ぬ振りをして止めようともしない産業医の方なんですから。
長文にお付き合いいただきありがとうございました。