ガッツの徒然日記

不定期で日々思ったことを徒然と書き綴ってます

進学にも戦略が大切 「東大なんか入らなきゃよかった」

おはようございます、もしくはこんにちは、またはこんばんは。ガッツ(@guts_0773)です。

前回のブログから1ヶ月ほど開いてしまいましたが、皆様いかがお過ごしだったでしょうか?

私の方は少々転職活動でバタバタしておりまして読書の方もストップしておりましたが、ひと段落したので再開です(結果がどうなったのかはお察しください←)

さて、久々の書評ブログで取り上げるのは「学歴」に関する本です。

進学にも戦略の大切さを思い知らされる一冊

今日取り上げるのは、著・池田渓、出版・飛鳥新社

「東大なんか入らなきゃよかった 誰も教えてくれなかった不都合な話」

です。

 

東大なんか入らなきゃよかった [ 池田渓 ]

価格:1,500円
(2022/2/23 16:52時点)
感想(0件)

受験シーズン真っ只中でちょっと重いというか、ある意味タイミングの悪い書籍ではあると思いますが、それでも進学する前には一度は読んで欲しいと思ったので今回取り上げることにしました。

結論から言ってしまえば

東大を出た後のことを考えずに東大にいくと卒業した後が苦しいよ

と言うことです。

以下で詳しくみていきます。

東大に行っても幸せにはならない?

「東大は人生のプラチナチケットだ」

「バカとブスこそ、東大に行け」

は東大進学漫画で有名な

ドラゴン桜三田紀房著、講談社)」

のドラマ版で出てきた名言(?)ですが、この本はそれを否定してきます。

自身が東大卒の著者も含めて、東大に進学して

「失敗した」

と思っている人たちの声を集めた書籍です。

読んでみると当事者へのインタビューに基づく、生々しい声がいくつも挙げられています。

東大卒というレッテルによるパワハラや官僚という高学歴の王道の落とし穴、東大特有のパーソナリティの問題など

「東大という日本の最高峰の機関だからこその苦悩」

か数多く挙げられています。

もちろん東大を出て成功している人、幸せを掴み取った人もいるでしょうが、逆に苦労をしてしまっている人も一定数いることも同著は我々に示しています。

頭がいいから東大に行くは間違い?

日本は良くも悪くも多少見直されつつはあるとはいえ、まだまだ学歴社会です。

そう言った意味では、東大に行くのは日本においては成功者への第一歩とも言えるでしょう。

だが同著に出てくる人たちは皆、無理して東大に入らなかった方がよかったのでは?と思わされる人ばかりなのだ。

東大を出て親の面倒を見るために地元の役所に就職して地元の大学の派閥にパワハラを受けた人、東大の大学院に行ったが担当教授に冷遇され中退した人、特に目的もなく東大に入って就職活動もせずに気づけば派遣社員だった人などだ。

その人たちはその後医学部へ入り直したり、保持していた教員免許を使って教職の道へと転身しようとしたりと、結局東大に行かなくてもできる道へ進んでいる。

東大=日本を引っ張っていく職に着く人間、最高学府の頭脳で日本を引っ張っていく人間などのイメージを東大に抱く人も多いと思うが(私もその一人である)、同著を読む限り決してそういう人ばかりではない。

確かにそう言った資質を持った天才型や秀才型も東大にはいるが、一方でペーパーテストで点を取ることが得意なだけで東大に行けた人もいると著者は言っている。

またコミュニケーションを取るのが苦手な人間も多く、特定の業務以外は苦手で他人よりも劣ってしまう人も一定数いるという。

そう言った点から考えると、テストの点が良いからと言って東大に行くこと、未来の自分のためと言って何も考えずに東大に行くことは、必ずしも正解とはいえないのではないだろうか。

肝心なのは社会に出た後を見据えること

この人たちに共通して言えるのは何か。

それは始めにも書いた通り

将来社会に出た後のことを見据えて進学先を考える

ということである。

先に出てきた方々で言えば、親の面倒を見るために地元での就職を目指すのなら、転勤の多い大企業等に入りやすい東大よりも、ランクを落としても地元の難関大学や医学部・法学部という選択肢になる。

博士課程をスムーズに卒業し、大学教授の道を目指すというのなら、自分の研究内容により詳しい教授のいる大学や、研究発表支援の厚い教授のいる大学を選ぶなどの選択肢を選ぶ方が良い。

最高学府・東大だから進みさえすれば万事OK、ということではないということが同著から学び取れる。

全てにおいて言えること

同著を読んでの締めの言葉として

東大に入ることを目的としてはいけない

と言うことを最後に記したい。

これは私自身の失敗談も踏まえての上での言葉である。

もちろん私は東大出身ではない。

だが、楽器職人を目指して学校に入ることばかり頭にあって、卒業した後のこと、就職した際の自分の第二次産業での不適合さが見えなかったことから、失敗してしまった教訓を踏まえての言葉である。

進学した後(就職した後)の未来の実現のために東大が必要というのなら、迷うことなく突き進んでほしい。

だが進学した後(就職した後)の未来に東大が必要じゃないというのなら、立ち止まって考えてほしい。

学力があるからといって何も考えずに東大に行くのは、必ずしも幸せな結果が待っているとは限らない。

これから進学をする人(就職する人も)は、どうか進学すること(就職すること)を最終目的にしないでほしい。

大事なのはその後なのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なおもらっていない、池田氏からも飛鳥新社からも、一円も・・・・・・・。