うつ病(精神疾患)になった時にやった方がいいこと(制度編)
皆様こんにちは。ガッツ(@guts_0773)です。
昨日のブログで「うつ病になりやすい人」について私の経験から述べさせていただきましたが、今日はそれに派生してうつ病(精神疾患)になった時にやったほうがいい制度について書こうと思います。
うつ病(精神疾患)になった時にやった方がいいこと4選
①自立支援制度の申し込み
『自立支援制度』というのは簡単に言うと精神疾患を患った方に対する国の医療費補助になります。
精神疾患は治療期間が長期に渡ることが多いので、一回の医療費はあまり大きな額にはなりませんが長期的に見ると非常に高額になってきます。
その際この制度を申し込み・利用することで通常保険適用された場合で自己負担額が3割になる医療費が1割に軽減されます。また市町村によっては残りの一割を市町村が負担してくれる制度があるところもあり、お住まいの市町村によっては自立支援制度と合わせて治療費が無料になる場合もあります。
申し込み方法としては
⑴かかりつけの医者に自立支援制度を申し込みたい旨を伝え、診断書を作成してもらう
⑵診断書ができたらお住まいの市町村役場に行き、福祉課等担当部署にて手続き(必要書類の記入)を行う
(この際 印鑑(シャチハタ以外)、マイナンバーの分かるもの、医師の診断書、かかりつけの医者と調剤薬局の住所と電話番号 が必要になります)
⑶申し込みから2〜3ヶ月程度で用紙が出来上がり、役場から連絡があるので取りに行く
⑷かかりつけの病院と調剤薬局に提出すれば完了です
*注意事項として病院と調剤薬局を指定して受ける制度になります。指定した病院以外に行った場合は制度の対象にはなりません。変更は可能ですので医者が変わった場合は速やかに変更することが必要です。
私はこの制度と住んでる市町村の補助制度のおかげで薬代と合わせて2000円一回にかかっていたのがタダになりました。
期間がどれだけになるかわからない以上、負担額が少なくなるに越したことはないので精神疾患を患った時は迷わず申し込んだほうがいいでしょう。
②休職制度など公的に休める制度があるなら利用してとにかく休む
私自身仕事は続けながら治していこうと思っていましたが、結果から言えば無理でした。ちょっと良くなったと思ったら仕事のミス等で落ち込んで悪化して、しばらくうまく行ったらちょっと良くなっての繰り返しでした。
特に仕事や職場の人間関係が原因と思われる方は、一度仕事・職場から完全に離れて思い切って休むことをお勧めします。
仕事を辞めた現在将来への不安はありますが、仕事をしながら騙し騙し治療していた時よりも退職して空く放題やっている今の方が調子はいいです。
「周りに迷惑をかけたくない」「評価が下がるのが嫌だ」「周囲の人たちに何か言われたらどうしよう」などなど思う方は多いと思いますが、一番大事なのは自分の身体です。それに私も仕事を辞めたからこそわかりましたが、精神疾患等で休職したからってグダグダ行ってくるような職場なんて所詮その程度の低レベルな職場でしかありません。私がホワイト企業だと確信しているケーズデンキに勤めていた時代もうつ病で休職する人がいましたが、誰一人そんなことを言う人は居ませんでした。
とにかく原因から離れて、今までやってきてたけどできなくなっていた趣味に打ち込むなど、しっかりと休養することが一番です。
③会社勤めの方は傷病手当制度を申し込みましょう
休職すると当然ながら給料は出ません。
そんなときに金銭面での補助制度として「傷病手当金」制度があります。
これは健康保険から出るもので、申請し審査が通ると給料の約6割が健康保険から支給される制度で、休職期間中に収入を得る制度としてよく活用される制度です。
ただし申請が事後申請になるのと初回の支給には審査期間で1ヶ月から2ヶ月ほどかかりますので、休職してから2〜3ヶ月前後は無給状態になりますので注意が必要です。
申請方法としましては
⑴自分の加入している健康保険協会のHPから申し込み用紙をプリントアウトする(全4枚)
⑵1枚目の振込先等記入用紙と2枚目の病状等記入用紙の必要事項を記入する
(この時健康保険証の保険番号が必要になります。)
⑶3枚目の会社記入欄用紙に必要なことを会社に記入してもらう
⑷4枚目の医師の記入欄用紙に病院での診察時に記入してもらう
(事後申請のため実際に休んだ日にちを書いてもらうことになります。例えば7/1から8/1まで休んだ場合、8月2日以降に病院へ行って医師に7/1〜8/1まで休んだと言う証明を記入してもらう形になります。当然申請期間も7/1〜8/1の1ヶ月分になります。)
⑸4枚全てに記入ができたら自分がお住まいの健康保険協会の都道府県支部へ郵送します
*なおこの制度ですが最大で1年半受けることができます。途中で退職しても利用することができ、その際は一度申請してあれば⑶の記入は不要になります(退職後に初めて利用する場合は会社に書いてもらう必要があります。)
*保険証番号は会社在籍時の番号を使いますので退職後も利用する場合は控えておく必要があります。
いくらもらえるかは在職時の給料額で左右されますが少なくとも健康保険・年金・住民税を払って最低限の生活をするぐらいは何とかなるかと思います。
④その他労災や障害者年金など申し込めるものは全て活用しよう
後は明らかに会社側に責任がある場合は労災認定される場合がありますし、年単位の長期に渡りそうな場合は障害者年金や場合によっては生活保護も申請すると良いでしょう。
恥じることなく、使える制度は全部使おう
ここまで見てきていただいて薄々感じている方もいらっしゃると思いますが、精神疾患の治療に対する補助って結構充実してます。それだけ生活習慣病のように精神疾患も社会的に認知されていると言えるでしょう。
またうつ病を始めとした精神疾患にかかる人も年々増加してきています。つまり、誰しもがいつなってもおかしくない病気でもあるのです。なので恥じることはありません。周りの目も気にする必要もありません。自分の身体を最優先して堂々と休んで治療に専念してください。それでごちゃごちゃ言ってくる会社は、従業員を大事にできないダメ会社なんですから。
長文にお付き合い頂いましてありがとうございました。