ガッツの徒然日記

不定期で日々思ったことを徒然と書き綴ってます

当事者から見るうつ病になりやすい人とその対策

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皆様こんにちは。ガッツ(@guts_0773)です。

昨日Twitterを見ていましたら同人作家時代から応援していた某漫画家さんが、体調不良で連載をしばらく休載すると言うツイートを見ました。

「週刊誌での連載が決まってからずっと頑張ってきたから、頑張りすぎちゃったのかなあ。」

と思った次第なんですが、彼に限らずTwitterの呟きを見ていても

「無理して頑張りすぎじゃないかなぁ?俺の二の舞にならなきゃいいけど。」

と心配になるような方を結構見かけるので、本日は私の経験と今の休養期間に調べたりして気付いた

うつ病になりやすい人の傾向とその対策についての愚見』

について述べたいと思います。

体験者目線で見るうつ病になりやすい人の特徴

私の経験と、この休養期間中に本で読んだりSNSで情報発信しているうつ病当事者の方の記事を見ていて思ったのは

・物事に対してガムシャラに頑張る人

・責任感の強い人

・いい意味で諦めの悪い人

辺りが危険だと思っています。

順番に見ていきます。

①物事に対してガムシャラに頑張る人

とにかく日本人って『努力』だの『根性』だの精神論が大好きな部分がありますし、社会に出る前の組織である学校でも『努力と根性』をやたらと美化して評価する傾向にありますが、うつ病になった身分としてはこれがもっとも危険です。

別に『頑張ること』を全否定する気はありません。物事に取り組むにあたって『頑張ること、努力すること。』は必要なことです。ここで問題として取り上げたいのはその度合いです。

例えば

「上司の期待に応えようと少々無理な目標を与えられても、頑張って達成する。」

と、明らかに高すぎる壁を乗り越えようと無理してませんか?

「今の君には出来ないかもしれないことだけど、君の成長のために挑戦してみよう。」

って言われて、出来ないことをどうにかしようと無理してませんか?

これは昔登山をしていた時の師匠に言われたことですが

 

『何か問題にぶち当たった時それが困難(頑張ってどうにかなること)なら挑戦して乗り越えろ。だが明らかな危険(頑張ってもどうにもならない自分の実力以上のこと)なら避けろ。恥ずかしがることはない逃げろ。登山で一番大事なことは生きて帰ることだ。』

 

頑張るのも大事ですし、成長には挑戦と失敗は避けられません。

でも出来ないことはどんだけ努力したって出来ません。それを何とかしようと無理して頑張りすぎると私みたいに心を壊したりします。

そして悲しいかな、現実問題今の社会はたった一度の失敗すら許されない傾向にあると思います。

また『成長の度合いには個人差がある』なんてことも考慮してくれません(本来考慮されて当たり前だと私は思いますが・・・)。さらに、誰が決めたかわからない組織の規定に沿って成長できない者は容赦無く相応の処分を受けます。

そんな現実でもあなたはまだ心を壊すリスクを背負ってまで、できもしないことに時間と労力をかけますか?

②責任感の強い人

①のガムシャラに頑張る人にも通じる話ですが、与えられたからには最後までやり遂げようって人、日本人に多いと思いますがこれも危険です。

できもしないことや自分一人では厳しいことを

『与えられたことだから最後まできっちりやらなくちゃ。』

って責任感じで頑張りすぎちゃっていませんか?

『自分で選んだ道だから』

って無理しちゃってませんか?

私としては与えられた仕事を

「頑張ったけど出来ませんでした。」

って言われるよりも

「申し訳ないですが今の自分では完遂出来そうもないので、サポートをお願いできないでしょうか?」

って途中で言ってくれた方が早々に対応も出来て、結果組織のためになると思うんですがどうでしょうか?

私も製造業時代に何回やっても出来なくて上司に叱られまくっても

『自分で選んだ道だから、もうちょっと工夫して頑張ってみよう。』

と頑張ってた時期がありました。

ですが出来ないことはやっぱり出来ないんです。

日本は逃げることを恥だとする文化が強いですが、戦略的な撤退はむしろ英断ではないかと思います。前回のインパール作戦の折にも触れましたが勝ち目のないところに『一度やると言ったからにはやるんだ』って突っ込んで行って惨敗した挙句、さらに人員を送り込んで被害増大させた上にようやく撤退するなんて愚策もいいところです。

ですが私も含めて多くの人がこれをやっています。

その結果がうつ病で待っていたのは実質的には解雇です。

心を壊して仕事から離れた今だから言えることは

自分で決めたからこそ、撤退する時も恥じることなく堂々と撤退しよう

ということです。

与えられたことを達成することが責任を果たすということではありますが、出来ないことは素直に『出来ない』と言い、他人の協力を得ることや他人に任せることで達成することも責任を果たすことと言えるのではないでしょうか?

 ③いい意味で諦めの悪い人

ほとんど②と変わりませんが、諦めないで頑張り続ける人もやばいです。

私の体験としてうつ病等の精神疾患になってしまう原因の一つは

無理をしてしまうこと

であると思っています。

「今日はできなかったけど明日こそはできるかもしれないから頑張ろう」

「10000回やってダメでも10001回目はできるかもしれない(あ、これドリカムの歌の歌詞ですね←)」

「もっとできるはずだ。俺はもっとやれる」

って諦めない人、多いと思います。

でも私や、私の周りで精神疾患患った人もみんなこんな思考の人たちが多かったです。

②でも書きましたが無理だと思ったら逃げたっていいと思いますし、この思考ってマラソンを100m走を走る速さで走り続けるようもんですよ。そんなの絶対に無理ですよね?早々に限界がきます。

物事を長く続けようと思ったらやはり

「ある程度の余裕を持って取り組むこと」

が一番であると思います。

頑張る時は一生懸命やるけど休む時はしっかり休む。できないことはできないと、時には勇気ある撤退をする。そう言った意味でのメリハリが必要なのではないでしょうか?

 精神論からの脱却

ここまで見てきてうつ病になるのを防ぐために必要なことは

・頑張りすぎない

・撤退することを恥じない

ことだと思います。

そのためには何が必要か?

学校や社会で当たり前のように言われている

精神論を疑い、否定する

ことです。

「例え合わないことであってもそれに挑戦し乗り越えることで成長する」

なんて綺麗事は捨てて下さい。聞かなくて結構。

高度経済成長期ぐらいまでは精神論でどうにかなりましたが時代も変わりました。

何もかもが多様化した現代においては精神論なんてゴミです。

そんなものがいまだに蔓延っているから精神疾患患者が増えているんだと思います。

システムが時代に合ってないから心を壊してしまう人間が出てくるのではないでしょうか?

とは言っても社会が変化するにはそれなりの時間がかかります。

その時まで生き延びるためにどうするか?

その備えとして一人で生きていく力と方法を見つけておくことが必要だと私は考えます。

そしてもう一つとして先ほどから言ってますが、我々が先ずは古い時代の価値観・考え方を捨てることです。

 

長文にお付き合いいただきましてありがとうございました。