ガッツの徒然日記

不定期で日々思ったことを徒然と書き綴ってます

前澤友作氏を見ていて思い出すこと

皆様こんにちは。ガッツ(@guts_0773)です。

ここ最近毎日の様にTwitterのTLに「前澤友作氏」のアカウントが流れてくるんですが、毎日毎日お金配りやっててそのせいみたいですね。

で、そんなお金配りやってて大量の人間が集まってくる構図を見ていたらちょっと思い出した人がいるので、今日はその人物と前澤友作氏について愚見をお話しします。

ランダム抽選でモノを配ってる人って前にも居ましたよね?

皆さん忘れちゃってるかもしれませんが、何年か前に自分のYouTubeチャンネルの登録者に毎日の様にプレステ4やらのゲーム機をプレゼントする企画をやってる人が居ましたよね?

そうです、YouTuberの「ヒカル氏」です。

あの時もゲーム機欲しさに多くの子供がチャンネル登録しまくって(もちろん動画が面白くて登録してた子も居たとは思いますが)、毎日の様に応募しまくってましたよね?

なんだか前澤氏のお金配り見てるとそれを思い出してしまうんですよね・・・。

一応本人は

ベーシックインカムの実験を僕がやっているんだ」

って言ってますけど、それならそれで突っ込みたいところは山ほどあります。

実験って言うならそのやり方はどうなの?

そもそも前澤氏のお金配りは前々からありましたが、どれも限定的だった気がします。

お正月のお年玉企画はSNSのフォロワー数がある程度いて知名度のある人間が多く一般人にはほとんど当たってないとも聞きましたし、ひとり親の現金配布についても応募しようとしたら条件があって応募できなかったって話も聞きました。

ひとり親については5月10日に基金を設立され今後も継続されて行く様ですが、基金設立から4ヶ月が経とうとしていますが、今だに何も動きがありません。毎日毎日Twitterで自分のフォロワーにお金を配ってるだけです。

本当にやる気があるのか疑わしくもあります。

今回のTwitter企画は完全なランダム抽選みたいですが、当選確率が「1/100万」ってとんでもなく低い数字ですよね。下手な宝くじと変わらない気がします。

そして「ベーシックインカムの実験」と言うのなら何故毎回毎回ランダムなのでしょか?

そもそもベーシックインカムの定義というのが

「政府がすべての人に必要最低限の生活を保障する収入を無条件に支給する制度」と定義される。つまりは、政府からタダで毎月もらえるお金だ。

生活保護負の所得税(ネガティブ・インカム・タックス:ある所得の水準に達していない人に対して税を還元する仕組み)などの他の社会保障との違いは、貧困対策ではないため、給付条件はなく誰でももらえるということ。

無条件で支給することによって社会保障制度をシンプルにし、行政上のコストを削減する。同時に、無条件という特徴は受給者に「政府からの施し」という劣等感を感じさせないという利点もある。

共産主義的な施策とも違う。所得の再分配制度の1つではあるが、あくまで支給されるのは生活に必要な最低限度額のみ。足りないと思う人が働いて稼ぐのは自由であり、市場の原理も残っている。

ベーシックインカムとは何か? なぜ、いま議論が盛り上がっ ...www.businessinsider.jp › post-33696 より

と言われています。

要は

『無条件でもらえる必要最低限の生活を送るためのお金』

と言うわけです。

これに前澤氏の施作を当てはめて考えたらどうか?

1000万人を超えるフォロワー限定で、毎日ではあれどランダムで10人。

金額も10万円。人にもよりますけど国保と年金、住民税と携帯代や光熱費払ったらいくらも残らないので、ベーシックインカムと言うのならもう少し金額が要るのでは?

ベーシックインカムの実験と言うなら毎日のランダム配布ではなく、応募条件を定めて募集をかけて上で対象の人数を定めて、期間を決めて毎月定額配布の様に行うべきでは?

どう言う意図で10万円と言う金額を決めたのかは知りませんが(多分国の給付金をそのまま何も考えずに採用しただけだと思いますが)、庶民感覚から行けば一月最低限の生活をしようと思ったら15万円は最低必要だと思います。

「お前の言ってることやってたら前澤氏が破産して、この企画が今後二度とできなくなるわ。この企画に応募してる人間の気持ちも考えろ」

と言われそうですが、お金に困っているからこそもっと当事者のニーズにあった金額が、より多くの人に届くようにするべきですし、やるからには前澤氏もそれなりの覚悟を持ってやってほしいと思ったから書いた次第です。

本心はどうなのか?

この施作には賛否両論ある様です。

コロナや様々な要因によって貧困に陥った人が大勢いる中では、数少ない希望としてありがたがってる人も多くいるでしょう。

一方で「フォロワー」で「10人」に「10万円」と言う条件から

『承認欲求を満たすためだけにやっている』

『売名行為だ』

『フォロワー増やしたいだけでしょ』

なんて辛口なコメントもあります。

一応本人はTwitterのプリフィール欄に

『頭の中:皆さんが好きなことを仕事にして楽しく働けますように。ベーシックインカム→お金のない世界→世界平和』

と書いてはいますが、果たしてこの限定的なお金配りでそれが実現できると思っているのか、私は疑問に思っています。

選択肢は色々ある

上記の理念を達成しようと言うのなら、別にTwitterのフォロワーさん限定で毎日10万円配るなんてことしなくたって実現する方法なんていくらでもあると思います。

アメリカやヨーロッパのお金持ちみたいに基金や財団を設立したりして困ってる人にお金がいくようにしたって良いですし(前澤氏は設立はしても今のところ何もやってませんが)、自費でひとり親家庭の子供限定の全寮制で学費も低額の学校を設立したって良いと思います。

世界平和と言うのなら貧困をなくすことが一つの課題だと言うのは私も賛成ですが、そのための手段としてTwitterでのお金配りというのはあまりにもお粗末な気がしてなりません。

前澤氏ほどのお金持ちならそんな場当たり的なことではなくもっと抜本的なことに目を向け、動いて行くべきではないでしょうか?

ヒカル氏の二の舞にならないことを祈る

最初に出したヒカル氏がその後どうなったかは、まだ皆さんも記憶にあるのではないかと思いますが、人気が出た後仮想通貨VALUの売買騒動で購入者の多くに損失を与え、謝罪・活動休止に追い込まれました。

前澤氏が今後どのような活動をして自身の理念を成就させて行くのかはわかりませんが、間違った方向に行かないで欲しいというのはもちろんですが、10年経っても相変わらずお金を配ってるだけなんて進歩のないことだけは避けてほしいと願うばかりです。

世界平和なんて大きなことを掲げているのなら、それに見合う変革を起こせるような大胆なことをしていただけることを期待します。

 

長文にお付き合いいただきましてありがとうございました。